岡山県家庭教育応援条例(素案)について

8月12日、岡山県議会の文教委員会と保健福祉委員会では、「県家庭教育応援条例(素案)」について議論が行われました。ご存じない方は、「何それ?」と思われるかもしれないので、以下、簡単に件の条例(素案)について説明します。

 

県議会のホームページによると、同条例は、「地域の宝であり、未来への希望である子どもたちのため、全ての保護者が安心して家庭教育を行うことができるよう応援する『家庭教育応援県岡山』を目指し、条例策定の準備を進めてい」るもので、文字通り、現在は「素案」の段階です。素案をベースにいろいろな議論を経て、成案化され、最終的にはその「条例(案)」が議会に上程され、採決されるという手順です。この素案に対する県民の声を聞くため、5月14日から6月14日の間、パブリックコメントが募集され、276人・団体から502件の意見が寄せられました。通常、県が行うパブリックコメントに寄せられる意見は、数件から多くても数十件程度なので、今回のコメントの多さは異例ともいえる水準です。パブリックコメントは議会の関係委員会に報告され、所管する委員会において、12日から本格的な論戦が始まりました。

 

素案の中身はこちら↓

岡山県家庭教育応援条例(素案)

 

同素案は、4月28日の県議会文教委員会、保健福祉委員会で委員長提案という形で提案されました。正確には、この内容でパブリックコメントを募集したいという提案です。同素案は、議会の多数を占める自民党岡山県議団の有志メンバーで策定され、同会派内で了承されたものと聞いていますが、素案とはいえ、県議会として外部にコメントを求める以上、所管する委員会での承認が必要になります。

 

私が所属する「民主・県民クラブ」には、事前に自民党県議団から示されていた提案内容について、委員会前に会派内で協議を重ね、28日の両委員会では、会派として

①委員長が提案する素案に反対

②委員長案に対し、対案(修正案)を提案

することにしました。私は、当時、この条例を主に所管する文教委員会のメンバーであり、会派の政務調査の責任者だったこともあり、修正案を起草し、会派内で合意形成を図るとともに、自民党県議団長や同政調会長と意見交換し、今後の議論の進め方等について協議しました。

参考までに、4月28日の常任員会時点の私たちの会派の条例素案に関する基本的な考え方と、その時点で提案し、両委員会で否決された修正案を転載します。

 

家庭教育応援条例への対応(4.28常任委員会での対応方針)

 

素案(自民党案)と民主・県民クラブ案の条文比較表

 

条例の文案だけでは、わかりづらいと思うので、会派会議の際に、私が資料として示したメモも転載します。わが会派が目指す「家庭教育、家庭学習、家庭における子育て支援策の方向性」についてまとめたものです。

 

家庭教育・家庭学習・家庭における子育ての現状と課題

 

結果的に、私たちの会派の修正案は、4月28日の両委員会で賛成少数で否決され、冒頭の素案でのパブコメ募集が決まりましたが、今後の条例をめぐる議論においては、パブコメでいただいたご意見とともに、民主・県民クラブ案も会派からの提案として参考にするという取り扱いになりました。

 

パブリックコメントを受け、8月12日の文教委員会、保健福祉委員会(私の所属は5月から、文教委員会から保健福祉委員会に変わりましたが)で、私たちは会派として改めて文書を作成し、意見表明を行いました。以下、パブコメでいただいたご意見の概要版と、委員会で表明した私たちの意見を掲載します。

 

条例素案パブコメ概要

 

20210812会派意見案

 

やたら引用が多いブログで、読みにくいとは思いますが、丁寧に読んでいただければ、この条例をめぐる論点がご理解いただけると思います。条例をめぐる今後も議論は続きます。パブコメ募集は終わりましたが、会派としても、私個人としても、県民の皆様から、幅広いご意見を聞きたいと思っています。このブログのコメント欄でもご意見を受け付けますので、思いがある方はコメントをお寄せいただけると嬉しいです。

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