「新しい民主党」をつくる

本日、民進党執行部と地方組織代表者が意見交換を行う会議が東京であり、私も参加しました。私は、岡山県連の幹事長ですが、今期から中国ブロックの代表幹事を務めており、中国5県の代表と言う立場で、会議に呼ばれた次第です。

27日に大塚耕平代表から直々にお電話をいただき、急な招集だけど必ず来てほしいと念押しされました。党代表が地方議員に対し、直接電話で会議への出席を要請するようなことは通常はありえません。お電話を頂いた時点で、新党結成の話だろうと、ピンときました。

案の定、本日の会議では、
1.「中道的な新しい政党」「新しい民主党」である新党を結成する(存続政党は民進党)。
2.志を共有する同志に結集を呼びかける。
という方針が提案され、この内容で党内手続きを進めることが確認されました。

これは、一部報道にあるような、民進党と希望の党の合流話ではありません。旧民進党の皆さんを元のさやに戻そうとする動きでもありません。いま、この政治状況下で、もう一度、民主主義と国民の生活を守ろうという政治勢力を新たに結集する挑戦です。あえて「新しい民主党」と言うのには訳があります。かつて政権奪取を成し遂げた民主党のように、政権の受け皿として国民の皆さんから期待される、そういう国民政党にしていこうという思いが込められています。

民進党は、昨年12月の両院議員総会・全国幹事会合同会議や、本年2月の党大会で、「時期と形態等については現時点では明言できないものの、出来る限り早期に新しい党に『生まれ変わる』こと」を確認していました。

志を共有できる仲間を糾合し、新しい党への移行をめざすという方針に従い、私たちは、立憲民主党や希望の党との協調・連携を推進してきました。岡山でも、「3党懇談会」や「3党合同選対会議」を設置するとともに、3党の地方議員等で構成する地域レベルの政策集団「新生おかやま(仮称)」の設立についても、現在、検討を進めているところです。

立憲民主党は、他党との連携に慎重な姿勢を崩していないことから、党執行部は、まずは希望の党との調整を先行して進め、新党結成に繋げようとしていました。結成の時期についても、増子輝彦幹事長が「桜の咲くころ」とか「メーデーまでには」とか、かなり具体的に明示しておられたので、本日の提案は意外でも唐突でもなく、個人的には、いよいよその時が来たのだな、という感想です。他の地方組織の幹部の皆さんも同様の受け止めのようで、合流そのものへの反対意見はほとんどなく、むしろ積極的に前に進めるべきという意見が大勢を占めました。

私も、大きな方向としては、新党結成には賛成です(後述するように、細部にはいろいろ懸念もあります)。私は、政権交代可能な2大政党制が日本にも定着することを願っています。そういう意味では、旧民進党系3党に限らず、理念や政策を共有できる方々に幅広く参加を呼びかけ、さらに大きな塊をつくって、自公政権に対抗することが理想です。現時点で、立憲民主党の皆さんの参加は難しいと聞いていますが、将来的に一つの大きな塊になることを念頭に、出来るところから幅寄せしていくことは理解できます。

政党や政治家は、それ自体のために存在するのではなく、より良い政治の実現に向け、国民の皆さんに選択肢を提供するために存在します。森友学園問題の影響で、安倍内閣の支持率は10%以上低下しましたが、野党の支持率は微増にとどまります。旧民進党系3党の支持率を足しても、内閣支持率の半分にも届きません。残念ながら、今の野党は、政権への批判票の受け皿にはなっても、政権政党として国民の皆さんが投票できる選択肢になりえていないのではないでしょうか。小選挙区制という選挙制度のもとで、政権交代のリアリティが感じられる政治状況をつくるには、やはり野党がバラバラではダメで、新党であれ、連立であれ、選挙協力であれ、理念や政策を共有する野党が一緒になって戦う必要があります。とりわけ、旧民進党系3党は、ついこの前まで一つの党でやってきました。分裂したのは、選挙戦略の失敗によるもので、理念や政策の違いを巡り喧嘩別れしたわけではありません。いま、小さな違いを際立たせる必要はなく、小異を捨てて大同につくべきだと思います。

ただ、人間がやっていることですから、「排除された側」が、「排除した側」に対し、「許せない」という気持ち持つことも理解できます。「排除した側」の支持率が上がらない中、何もなかったかのように「一緒にやろう」と言うのも、虫が良すぎると思う方もいるでしょう。過去に固執するのは賢明ではありませんが、そういう経緯があったことを踏まえ、慎重かつ謙虚な対応が求められるというのも、その通りだと思います。

執行部の提案について、これから党内手続きが始まりますが、私が一番懸念するのは、新党結成を巡る民進党内の意見の違いがメディア等によって強調され、「まとまりのない」「頼りない」政党というイメージがさらに広がることです。国民の信頼を失った安倍政権を追及する側の野党が、内輪もめでゴタゴタしていては、本当に国民の皆さんから愛想をつかされてしまいます。新党結成の過程で、右往左往する野党議員の無様な姿を、再び国民の目に晒すような事は絶対にあってはなりません。新党に加わらず、民進党から立憲民主党などへ移る方も出てくるかもしれませんが、これは「ライバル会社への移籍」ではなく、「関連・協力会社への転籍」だと受け止めるべきでしょう。袂を分かっても仲間であるという気持ちを持って、「円満退社」が可能になるよう、配慮が必要だと思います。このような動きは、地方組織や地方議員にも出る可能性があって、県連幹事長として、私も対応すべきことはありそうです。

いずれにしても、これから新しい動きが加速します。失敗をし、どん底を経験し、修羅場をくぐってきたからこそ、「新しい民主党」は、かつての民主党にも増して、組織も、政策も、ちゃんとした、しっかりした政党として、生まれ変われると信じています。

統一地方選挙まで1年となりました。新党だけでなく、岡山においては、地域の政策グループである「新生おかやま(仮称)」も、結成に向け動いています。中央、地方において、どのような政治的枠組みが出来上がるのか、現時点では流動的です。それらがはっきりした段階で、私自身の身の振り方については、改めてご報告させていただきます。

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