台風接近
国交省の水害統計(H27.3発行)によると、岡山県の過去10年(平成16〜25年)の水害被害額は2,049億円で、都道府県別では全国で7番目に大きくなっています。
岡山県は「晴れの国」と呼ばれていますが、実は、西日本豪雨以前から、全国屈指の水害被災県です。
雨の日が少ないのに、水害被害が大きいのには理由があります。三大河川(旭川、高梁川、吉井川)下流域の地盤高が河川洪水の水位より低く、そこに人口や資産が集積しているため、河川の越水や堤防の決壊が起これば甚大な被害が出るのです。
台風が近づいています。
先の豪雨で、河川には大量の土砂が流れ込み、河川の深さが浅くなっているところがあります。決壊した堤防は応急処置が終わったばかりで(完了していないところもあります)万全ではありません。台風接近が満潮時と重なるため、高潮にも警戒が必要です。加えて、瞬間風速30m/sを超える暴風を伴うので、そちらの被害も心配です。
絶対に、甘く考えないでください。
災害から身を守るために、最低限のこととして、以下の3つだけはお願いしたいと思います。
・ハザードマップと避難場所の確認
・小まめに台風情報をチェックすること(自治体や気象庁のホームページ、テレビ、ラジオなど)
・避難勧告が発表されたら、早めに避難すること(ご高齢の方や障がいをお持ちの方などは避難準備の段階で避難してください)
他にも、台風への備えについてネットで検索すれば、いろいろな情報に繋がります。これからでも間に合うことは、出来るだけ明るいうちに対応していただきたいと思います。