政府モデルで岡山県の感染状況を測ってみた
政府の専門家会議は、緊急事態宣言が解除されていない8都道府県の宣言解除の基準として、「直近1週間の感染者数が10万人当たり0.5人」という指標を示しました。また、これを満たさない場合でも、「総合的判断」で解除する余地を残しました。
先日、ブログで、話題の「大阪モデル」で、岡山県の感染状況を測り、完璧にクリアーしていたことをお伝えしました(大阪モデルで岡山県の感染状況を測ってみた)が、今日は、政府の緊急事態宣言の基準に従って、岡山県内の感染状況を検証します。
最初の感染者が出た3月22日以降の岡山県内の感染状況を、週ごと(月~日を1週間とする)に追うと、
3月16~22日 1人
3月23~29日 2人
3月30~4月5日 8人
4月6~12日 4人
4月13~19日 4人
4月20~26日 3人
4月27~5月3日 1人
5月4日~10日 1人
5月11~17日 1人
という状況です。
政府の「10万人当たり0.5人」という基準を岡山県の人口190万人に当てはめると、9.5人です。岡山県では、感染ピークであった3月下旬~4月上旬も含め、ずっ―と政府の解除基準をクリアーしていたことになります。
もちろん、人口当たりの感染者数だけで行動制限の基準を決めるのは乱暴です。コロナ対策では医療崩壊を防ぐことが最重要ですが、特に、医療体制が脆弱な地方では、感染者数だけでなく、病床数や、IUC、人口呼吸器、ECMOなどの医療リソースにどの程度余裕があるかなどについての考察は必要でしょう。
ちなみに、数日前の記事ですが、岡山県の感染状況を山陽新聞さんが総合的にまとめているので、忘備的に転載します。岡山県の感染状況は、全国的に見ても、一貫して低位に落ち着いています。油断は出来ませんが、素直に喜ぶべきことだと思っています。