コロナ期間中にハマった映画、アニメなど

この数カ月は、自宅で過ごす時間が増えたため、過去の話題作で、観ることが出来なかった映画などを鑑賞する機会が増えました。定額で好きな映画や動画見放題の「ネットフリックス」に加入したので、主にそのメニューの中からチョイスして観ていたのですが、ネットフリックスで提供されていない作品があれば、わざわざレンタルして観るなど、結構、ハマってしまいました。

僕は、映画はともかく、テレビの連作ドラマや連作アニメなどを、レンタルや動画提供サービスなどで、シリーズを通して観るようなことは、これまでなかったのですが、コロナ自粛期間中は、ネットフリックスで、いくつかの作品を楽しんだので、それも含め、この数カ月に観た作品の感想を記します。ちなみに星5つが満点で、私の独断と偏見による評価です。

 

(1)ゴッドファーザー、ゴッドファーザーⅡ ★3.5

 

フランシス・コッポラ監督の説明不要の名作を1作、2作を通して鑑賞。両方ともアカデミー賞作品賞を受賞した作品で、それぞれ2~3回は観ているが、再鑑賞。マーロン・ブランドのド迫力は今さら言うまでもなく、アル・パチーノが2代目として裏社会で台頭していく姿も、男として引き込まれてしまう。殺伐とした人間関係にモノ哀しい音楽が被せられ、何とも言えない余韻を残す。人が重要なことを決断する時、何が最も重要な動機づけになるのか、いろいろと考えてしまう。「奴が決して断れない申し出をする」(原文:I’m gonna make him an offer he can’t refuse)と言うドン・コルレオーネの名セリフは、取引を自分を有利な方に導く際の決定打。政治でも、ビジネスでも、通用するなぁ。

 

(2)レオン ★5

これも、言わずと知れたリュック・ベッソン監督の名作。孤独な殺し屋と、家族を麻薬取締役官に殺された14歳の少女の交流を描いた作品。とにかくジャン・レノとナタリー・ポートマンの演技が素晴らしい。悪役であるゲイリー・オールドマンの切れっぷりも良い。牛乳や観葉植物などの小物の使い方も効果的。お洒落でクールな感じが全編を通じて漂っていて、その辺はさすがフランスの監督と感心。ラストに流れるスティングの曲に涙腺決壊。

 

(3)鬼滅の刃 ★4

大人でもハマる人続出の大人気アニメ。原作は少年ジャンプ連載の漫画で、最近、人気絶頂のまま最終回を迎え、さらに話題をさらったのは記憶に新しいところ。人を喰う鬼と、鬼を退治する非政府組織(今で言うとNGOか?)「鬼殺隊」との闘いを描く。主人公の炭治郎が素晴らしい人格者で、仲間と共に剣士として成長していく姿が爽やかで頼もしい。鬼殺隊の最強戦力である「柱」と呼ばれる9人の隊士のキャラクターが魅力的(特に女子は可愛くて萌えキャラが多いような気がする)で、自分なりの推しメンを応援する楽しみもある(僕は、冨岡義勇)。鬼側も「12鬼月」と称される強い鬼が出てきて、それも上玄とか下玄とかランクがあり、後半に向かってどんどん強い鬼が出てくるので、ハラハラドキドキ感が半端ない。また、鬼にもそれぞれ、鬼になるまで(あるいは鬼になってから)のストーリーがあり、それが大体悲しい物語なので、単なる勧善懲悪の話に終わらない「深さ」もある。鬼側のラスボスである「鬼舞辻無惨」の存在感も、物語に緊張感を与えている。特にアニメでは、鬼の姿かたちがリアルで怖いし、首が切り落とされたり、血が吹き出たり、子どもが観たら結構ショッキングな映像が続く。舞台は大正時代の日本。文明開化から半世紀近くが経っていて、和の中に洋が混在し、都市部は発展しているが、地方部は前時代が色濃く残る、という時代背景が物語に独特の雰囲気を与えている。ネットフリックスの提供動画がカバーしているのは、原作のコミックスでは7巻くらいまで(全部で20巻ある)なので、結局、残りをコミックスと「ジャンプ」で全部読んだ。コミックスは売り切れ続出で、全部読むのに、知り合いの小学生から借りるなどして苦労した。

 

(4)ヴァイオレット・エヴァ―ガーデン ★4.5

人に薦められて、大して期待しないまま観たところ、完璧にはまってしまった全13話のアニメ作品。京都アニメーションの制作。先の戦争(架空の戦争だが、時代背景としては第一次世界大戦がイメージされている)で、感情を持たず上官から命令されるまま戦闘に加わり、戦場では「人間兵器」「殺人マシーン」として八面六臂の活躍をした10代の少女が、戦後、手紙を代筆する仕事に就き、周囲の人に見守られながら、顧客との繋がりを通じて、人としての感情を取り戻し、また、戦死した(と思われる)上官への愛を再認識していくというストーリー。それぞれの回が独立した1話完結型の作品ながら、13話全体で、一つの少女の成長物語になっている。物語の構成、キャラクターの魅力、絵の綺麗さなど、いずれも素晴らしく、日本のアニメーション制作のレベルの高さを再認識できた。このような作品をつくった京都アニメーションの優秀な多くのスタッフが、例の事件で亡くなってしまった事に、改めて怒りと悔しさがこみ上げてきた。

 

熱い思いが抑えきれず長文になってしまったので、他にもいろいろあるのですが、このくらいでこの話題は終わりにします。一応、この間、観た動画の作品のうち、印象に残ったものを評価とともに挙げておきます。

・明日に向かって撃て ★4.5

・地獄の黙示録 ★3

・グレーテスト・ショーマン ★4

・ノーカントリー ★4

・チョコレートドーナッツ ★3.5

・ハートロッカー ★3

・ショーシャンクの空に ★3.5

・グルーンマイル ★3.5

・シャーロック・ホームズ ★3

・ミスティリック・リバー ★3.5

・バナナフィッシュ ★3.5

 

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