子猫を救え!

子猫を救って、というご相談を受けました。

相談者の4,5軒隣りに住む方(耳が不自由なおばあさんでした)が、野良猫に餌をやっていたところ、猫がその家に住み着いてしまい、子猫を6匹(推定)産みました。

このおばあさんは、過去にも同様に猫を繁殖させ、ご近所からクレームを受けたという前科?があり、町内会等から猫に餌付けをしないよう強く注意されていたのですが、同じことを繰り返したみたいです。

そういうご近所の手前もあり、おばあさんが餌を与えなかったため(夜中にこっそりやっていたという説あり)、子猫はやせ衰え、おばあさんの家のガレージでぐったりしていました。この暑さで今にも死にそうな感じです。

見かねた近所の方が、「猫がかわいそう」と泣くようにして私に通報してこられた次第です。通報を受け、私から市の保健所や県の動物愛護センターなどに事情を説明し問い合わせましたが、行政では対応が難しいとのことでした。そこで、私の地元・円山で野良猫の保護に取り組んでいる動物愛護団体「猫の保健室Mucho」さんに相談しました。

Muchoさんからは、「今こちらから出張って対応するのは難しいが、子猫を確保し持ってきてくれたら一時預かり、譲渡先を探します」と言われ、さらに、「この暑さです。一刻を争います!」などと追い打ちをかけられたので、慌てて通報者の方とともにおばあさんのお宅を訪ね、了解をいただいたうえで子猫の捕獲に奔走しました。

弱っていたとはいえ、猫も捕まらないよう必死で逃げます。こちらは猫捕獲の素人なうえに、ろくに準備もせず(猫を入れるための段ボール箱だけ持っていきました)出かけたので、子猫の捕獲に悪戦苦闘。1時間半くらい頑張って6匹中2匹を捕獲し、Muchoさんに引き渡しました(引き渡しの際に1匹に逃亡され、円山でさらに1時間以上の捕獲劇が続きました)。

翌日、Muchoに繋がりのあるボランティアの方(猫捕獲に慣れている!)がおばあさん宅に出向き、残りの4匹を確保したと連絡がありました。現在6匹の兄弟姉妹?はMuchoさんで里親を探してもらっています。

親猫は譲渡先が見つかりにくいことなどから、Muchoさんといえども保護の対象外でした。ただし、親猫を捕まえて去勢の処置をしないと、秋にはまた子どもを産み、同じことの繰り返しになりかねません。町内会等で「地域猫」に認定すれば、去勢費用を助成する仕組みが岡山市にはあるので、地域で話し合って早急に対処してくださいとおばあさんの娘さんと通報者の方にはお伝えしました。

猛暑の中、数時間猫を追い回し汗だくになりました。たくさん引っかかれて擦り傷だらけですが、名誉の負傷と思いたいです。

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